デア クライネ フリッツ シュペートブルグンダー 2017

HH
2,805円(本体2,550円、税255円)
定価:3,300円(本体3,000円、税300円)

Friedrich Becker Der Kleine Fritz

ドイツ/ファルツ
シュペートブルグンダー(ピノノワール)100%

ゲックリンゲン村の石灰を多く含む優良区画"カイザーベルク"等のシュペートブルグンダーを樽発酵、樽熟成。
パンチングダウンは控えめ、梗の使用率は僅かにすることでタンニンの抽出を抑え、ピュアで豊かな果実味を前面に出しています。
親しみやすとフリッツさんらしいエレガントさが見事に両立した素晴らしいシュペートブルグンダー。

ベッカー醸造所現当主フリッツさんが同じファルツの親友ゲックリンゲン村のトーステン・ドールさんとマイカンマー村のマティアス・スタッヒェルさん2人のブドウを使用して造る新ブランド。

”より多くの人に楽しんでもらいたい”というコンセプトの元、ブドウ本来のピュアな果実感を前面に出しながらも、 フリッツさんらしいエレガンスは健在。グラスがどんどん進む、全く飲み飽きしない味わいに仕上がっています。

[フリードリッヒ・ベッカー]

ベッカー醸造所のあるシュヴィゲン村はファルツの最南端。
フランスとの国境線に位置するがゆえに、歴史上何度も戦火に見舞われた地域でもあります。
第二次世界大戦後、荒廃して焼け野原になったシュヴァイゲン村の復興を支え、
ぶどう栽培農家をまとめ上げて一大協同組合を立ち上げたのが、フリードリッヒ・ベッカー氏の父上でした。

戦後、甘口ワインを造る技術に長けており、造れば造るほど売れていた時代、
協同組合の主力ワインも貴腐ワインでした。
フリードリッヒ・ベッカー氏はそんな南ファルツの一大協同組合の跡取りとして期待されていましたが、
石灰岩が隆起したシュヴァイゲン村の土壌と寒暖差のある気候に可能性を感じ、
自らの大好きなピノ・ノワールに打ち込むために、周囲の猛反対を押し切って1973年に独立。
0からのスタートとなりました。

当初、貴腐ワイン用の甘いぶどうばかり生産していた他の生産者からは
「酸っぱくてまずいぶどう」のレッテルを張られ
(この時の逸話を童話「ぶどうとキツネ」に重ねて個性的なエチケットが誕生しました)
激しい非難を浴びながらも、不断の努力とセンスにより、ドイツのピノ・ノワールのトップに上り詰めました。
そしてゴーミヨ誌にて前人未到の8度に渡る最優秀赤ワイン賞を受賞、
ドイツのみならず、世界に名だたる生産者となりました。