フリードリッヒ・ベッカー リースリング&ゲヴュルツトラミナー 2021

HH
2,711円(本体2,465円、税246円)
定価:3,190円(本体2,900円、税290円)

Friedrich Becker Riesling & Gewurztraminer

ドイツ/ファルツ
リースリング51%, ゲヴュルツトラミナー49%
Alc:12.0% 残糖:18.5g/l 酸:8.4g/l

石灰岩土壌の畑からとれたリースリング51%とゲヴュルツトラミナー49%をブレンド。
ステンレスタンクでの発酵・熟成。
ゲヴュルツトラミナーの華やかな香りとリースリング由来の柑橘類を思わせる爽やか・酸味が
絶妙に調和したやや辛口のワイン。

少しだけ甘みを残した造りではあるが、
上質な酸と全体のバランスのおかげで、
数値ほどの甘みを感じない絶妙な味わい。


[フリードリッヒ・ベッカー]

ベッカー醸造所のあるシュヴィゲン村はファルツの最南端。
フランスとの国境線に位置するがゆえに、歴史上何度も戦火に見舞われた地域でもあります。
第二次世界大戦後、荒廃して焼け野原になったシュヴァイゲン村の復興を支え、
ぶどう栽培農家をまとめ上げて一大協同組合を立ち上げたのが、フリードリッヒ・ベッカー氏の父上でした。

戦後、甘口ワインを造る技術に長けており、造れば造るほど売れていた時代、
協同組合の主力ワインも貴腐ワインでした。
フリードリッヒ・ベッカー氏はそんな南ファルツの一大協同組合の跡取りとして期待されていましたが、
石灰岩が隆起したシュヴァイゲン村の土壌と寒暖差のある気候に可能性を感じ、
自らの大好きなピノ・ノワールに打ち込むために、周囲の猛反対を押し切って1973年に独立。
0からのスタートとなりました。

当初、貴腐ワイン用の甘いぶどうばかり生産していた他の生産者からは
「酸っぱくてまずいぶどう」のレッテルを張られ
(この時の逸話を童話「ぶどうとキツネ」に重ねて個性的なエチケットが誕生しました)
激しい非難を浴びながらも、不断の努力とセンスにより、ドイツのピノ・ノワールのトップに上り詰めました。
そしてゴーミヨ誌にて前人未到の8度に渡る最優秀赤ワイン賞を受賞、
ドイツのみならず、世界に名だたる生産者となりました。